お久しぶりです。4日ぶりの更新です。
色々と立て込んでおりまして、途絶えておりました。生存報告、ということで一つ宜しくお願いします。
懸梁刺股(けんりょうしこ)で毎日更新できないこともなかったのですが…。
これが甘さというやつですね。昔の人に怒られそうです。
さて、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは、
(復讐を成功させるために)苦痛に耐え忍ぶことのたとえとして使われます。
中国の春秋時代(前6世紀~前5世紀頃)、呉越同舟という言葉があるくらい、呉と越は仲が悪く、敵対関係にありました。
呉王の闔閭(こうりょ)は、越王の勾践(こうせん)に敗れ、戦死。闔閭の息子である夫差(ふさ)は父の仇討ちを成功させるため、薪(たきぎ)の上に臥(ふ)し、苦い胆(きも)を嘗(な)め、復讐心を掻き立て、父の死の三年後に会稽山で勾践を降服させた(=会稽の恥を雪ぐ)、という故事に由来します。
※熊の胆嚢(=熊胆[ゆうたん])だと推定されています。
日本では明治時代、三国干渉(1895年)により、下関条約で日本に割譲された遼東半島を清に返還することを迫られました。三国(ロシア・ドイツ・フランス)の言われるがままに動いたことに多くの日本国民は反発し、それが後の日露戦争(1904年~1905年)へと発展していきます。そこでスローガンとして掲げられたのが「臥薪嘗胆」でした。
目的達成のために辛いことも乗り越えるという意味で座右の銘にする人もいるみたいですが、実はかなり壮絶な状況で使われてきた言葉なのです。
過去の記事でも紹介しましたが、復讐を遂げた夫差はその後、沈魚美人の西施の美しさに溺れ、やがて呉は滅亡してしまいます。何だか勿体ないですね。
最近、「好きなことで、生きていく」というYouTuberのCMが活況を呈しています。
自分の好きなことだけで生きていける人間はほんの一握りでしょうから、言葉の真偽は置いておくとして、何事も無理なく続けられることが成功の秘訣なのでしょうか。
堅忍不抜(けんにんふばつ)、漆身呑炭(しっしんどんたん)などが、類語として挙げられます。円木警枕(えんぼくけいちん)もそうでしょうか。
いずれも、今の時代ではあまり推奨されない考え方なのかもしれません。
何事も自分のペースで続けていくことが大事だという記事でした。
それでは。